母子二人で、初めて旅行した場所は沖縄でした。
きっかけは、娘が見ていたYouTube。
動画に沖縄の美ら海水族館が出てきて、娘は何度もその動画を見ていました。
そして、
「ここに行きたい!」
と言ったのです。
最初は「沖縄かぁ」と思っていました。
でも考えてみると、娘はまだ海へ行ったことがありませんでした。
飛行機に乗ることも、きっといい経験になる。
それなら、行ってみようか。
思い切って、母子二人で2泊3日の沖縄旅行へ行くことにしました。
初めての海
沖縄で娘が初めて海を見ました。
きれいな海を前にして、娘が夢中になったのは、海水浴……ではなく、貝殻拾いでした。
砂浜を歩きながら、
「あった!」
「これも!」
と、小さな貝殻を次々と見つけていきます。
サンゴもたくさん拾いました。
きれいな海を眺めることよりも、足元にある小さな宝物を見つけることの方が楽しかったみたいです。
そんな娘の姿を見ながら、来てよかったなと思いました。
一番喜んだのは、まさかのホテル
美ら海水族館。
恐竜パーク。
初めての海。
沖縄には、娘が喜びそうな場所がたくさんありました。
でも、娘が一番喜んだのはホテルでした。
窓から見える景色。
いつもと違う素敵な部屋。
ホテルに着いて嬉しそうにしている娘を見ていて、ふと思い出したことがあります。
私も、小さい頃からホテルが大好きでした。
家族旅行でホテルに泊まることが楽しみで、スケッチブックにホテルの絵を描いたこともあります。
そんな昔の自分と、ホテルを楽しむ娘の姿が重なりました。
「こういうところ、似たのかな。」
なんだか嬉しくなりました。
行きたいところだけ行く旅
2泊3日だったので、予定は詰め込みすぎないようにしました。
美ら海水族館へ行って、恐竜パークへ行く。
海辺で遊んで、沖縄の街を歩く。
全部を見ることより、二人が行きたい場所を楽しむことを優先しました。
子どもとの旅行は、予定通りにいかないこともあります。
疲れたり、突然「もう帰りたい」と言ったり。
だからこそ、予定をたくさん入れない。
「今日はこれができたから十分。」
そう思うくらいが、私たちにはちょうどよかったです。
「二人でも行けた」が自信になった
旅行そのものも、本当に楽しかったです。
でも、沖縄から帰ってきた私に残ったのは、楽しかった思い出だけではありませんでした。
「私一人でも、娘を旅行に連れていけた。」
という、小さな自信でした。
飛行機に乗って、荷物を持って、知らない土地を娘と二人で歩く。
行く前は少しハードルが高く感じていたことも、やってみたらできました。
完璧な旅ではなかったと思います。
それでも、二人で沖縄へ行って、たくさん笑って、無事に帰ってきた。
それだけで十分でした。
「行きたい」を、できるだけ大切にしたい
子どもの「行きたい」「やってみたい」は、突然やってきます。
全部を叶えてあげることはできません。
でも、できそうなことなら、
「いつかね。」
で終わらせず、一緒にやってみたい。
あの日、YouTubeを見ながら娘が言った、
「ここに行きたい!」
その一言がなければ、沖縄へ行っていなかったかもしれません。
初めて海を見たことも。
貝殻やサンゴを夢中で拾ったことも。
ホテルの部屋ではしゃいだことも。
全部、あの一言から始まりました。
そして私にとっても、
「二人なら、いろんなところへ行けるかもしれない。」
そう思える旅になりました。
私たち親子の二人旅は、あの日の沖縄から始まりました。


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