「シングルマザーで大変でしょう」
そう言われることがあります。
もちろん、大変なことはあります。
仕事と子育ての両立、将来のお金、私が体調を崩したときのこと。何かを決めるときも、その責任はすべて自分にあります。
それでも、子どもと二人で暮らす今の生活の中には、「シンママだからこそ楽しいのかもしれない」と感じる瞬間があります。
カフェで過ごす朝
ある休日の朝、子どもと近くのカフェへ行きました。
モーニングセットを注文して、1時間ほどのんびり。子どもにはお絵かきや好きなYouTubeを見てもらい、私は手帳を開きました。
これからの予定、今考えていること、子どもと行きたい場所、欲しいもの、お金のこと。思いつくままに書き出していきます。
私は、カフェで本を読んだり、ノートにあれこれ書いたりする時間が大好きです。
隣では子どもが好きな動画を見ていて、私は私で好きなことをしている。
ずっと一緒に遊んでいなくても、同じテーブルで、それぞれ心地よく過ごしている。そんな時間も、なかなかいいものです。
「朝ごはん、外で食べようか」
そう思ったとき、誰かの予定を確認したり、行き先を相談したりせず、子どもとふらっと出かけられる。
子どもと二人で朝ごはんを食べながら、「こういう時間、幸せだな」と思いました。
思いつきで、夕方から映画へ行ける
ある休日、子どもと過ごしていたときのことです。
「今から映画に行こうか」
夕方になってから、急に思いつきました。
以前だったら、夕方から出かけることに少し迷っていたかもしれません。
夕食はどうするのか、帰宅が遅くなってもよいのか、相手の予定はどうなのか。家族の人数が増えれば、確認することも増えます。
でも今は、子どもに聞いてみて、二人が行きたければ行くことができます。
それでも、二人の気持ちが一致すれば、思いつきをそのまま行動にできる。
予定どおりに過ごす休日も好きですが、こうした突然のお出かけも、子どもとの楽しい思い出になっています。
「今日は外食にしようか」と言える
毎日きちんと料理をつくれたらよいけれど、仕事が忙しい日や、何となく疲れている日もあります。
そんな日は、
「今日は外で食べようか」
と子どもに言います。
夕食をつくらないことに、罪悪感を持つ必要はないと思うようになりました。
子ども「何を食べたい?」と相談して、お店を決める。その時間も私たちにとっては楽しいものです。
無理をして疲れたまま食事をつくるより、二人でおいしく食べて、機嫌よく家に帰る。
外食は、家事を休むためだけではなく、子どもと一緒に楽しむ小さなイベントにもなっています。
二人分の旅費なら、意外と旅行しやすい
子どもと私は、二人で旅行をすることがあります。
沖縄、ディズニー、台湾。
行きたい場所について話し、少しずつ計画を立てる時間も、私の楽しみの一つです。
旅行はお金がかかりますが、必要なのは基本的に二人分です。
飛行機代や電車代、食事代などを計算してみると、工夫次第では、想像していたよりもリーズナブルに行けることがあります。
子どもとの旅行では、予定を詰め込みすぎないことも大切にしています。
大人の希望をすべてかなえる旅行ではなく、二人が無理なく楽しめる旅行です。
子どもの「ここに行きたい」という言葉から、次の旅が始まることもあります。
二人で行き先を決め、二人に合ったペースで過ごせることも、母子旅行の好きなところです。
家具や家電も、自分の意思で決められる
家具や家電を買うときも、最終的に決めるのは私です。
色、デザイン、機能、金額。
誰かと好みが合わずに悩んだり、購入するタイミングを調整したりすることなく、自分が納得したものを選べます。
もちろん、失敗しても自分の責任です。
それでも、自分の好きなものを少しずつ選び、暮らす家を整えていくことに、私は楽しさを感じています。
お気に入りの家具が増えたり、家事を楽にしてくれる家電を取り入れたり。
自分たちに合う暮らしを、自分でつくっていけること。
それは離婚前には気づかなかった、今の生活の自由の一つです。
自由であることは、自分で責任を持つこと
娘と二人の暮らしでは、自分の意思で決められることが増えました。
その一方で、決めたことの責任も、自分で引き受けなければなりません。
シングルマザーの生活を、いつも楽しいものとして見せたいわけではありません。
心細くなる日も、不安になる日もあります。誰かに相談したいと思うこともあります。
それでも、子どもと二人で朝ごはんを食べる時間や、思いつきで映画へ行く夕方、「今日は外食にしよう」と笑い合える夜が、私は好きです。
私が言う「シンママだから楽しい」は、離婚を勧める言葉でも、大変さを否定する言葉でもありません。
思い描いていた人生とは違っても、そこから自分たちに合う暮らしをつくることはできる。
子どもと相談しながら、その日の過ごし方や、次に行きたい場所を決める。
何でもない日常の中にある、小さな自由や幸せを、自分たちで選べるようになったこと。
それが今、私が「シンママだから楽しい」と思える理由です。


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