私は離婚をきっかけに、お金との付き合い方が180度変わりました。
離婚前の私は、自分では浪費家だという自覚がありませんでした。
欲しいものがあれば買う。
毎月いくら使っているのか把握していない。
預金残高も、なんとなくしか知らない。
セール品を買えば「節約した気分」になり、旅行も、化粧品も、洋服も、外食も。「本当に必要か」を深く考えることなく、お金を使っていたと思います。
そんな私が、離婚をきっかけに大きく変わりました。
子どもとの生活を守るのは私一人。
毎月いくらあれば生活できるのか。
教育費はいくら必要なのか。
老後のお金は足りるのか。
ある程度の見通しは立てて離婚を決断しましたが、実際に一人で家計を支える立場になると、その責任の重さを改めて実感しました。
「なんとかなる」では済まされない。
そこから、お金との向き合い方を一から学び始めました。
保険を見直して、「当たり前」が変わった
離婚後、最初に見直したのは保険でした。
一人の収入で毎月数万円の保険料を払い続けるのは正直厳しく、「少しでも保険料を下げられたら」と思い、保険相談窓口を訪れました。
当時の私は、「保険には入っていて当たり前」と思っていました。
ところが、担当してくださった方は、商品を勧めるよりも先に、保険の仕組みそのものを丁寧に教えてくれたのです。
私が加入していたのは貯蓄型保険でした。
「これまで支払ったお金が戻らない部分もあります。でも、今の状況を考えると、この保険は続けない方がいいと思います。」
そう率直に伝えてくださいました。
(今思うと離婚したばかりで、小さな子どもと相談に行った私の状況に不憫に思ったのかも。)
新しい保険を無理に勧められることもありませんでした。
むしろ、「保険は何のために入るのか」「貯蓄と保険は分けて考えるという方法もあります」と、お金との向き合い方を教えていただいたのです。
その日を境に、「保険は入っていて当たり前」という私の思い込みはなくなりました。
必要な保険だけ、内容を把握し、納得した上で入ることが重要だと思いました。
投資信託との出会い
次に価値観が変わったのは、投資信託でした。
書店で『月3000円から始める投資信託』という本が目に留まり、購入しました。
当時は、NISAについてインターネットで調べても、何が正しい情報なのか判断できませんでした。
知識がないと、自分で選ぶことができない。
だからまずは、一冊だけ本を読んで全体像を理解しようと思いました。
本を読み終えたあと、楽天証券の口座を開設し、本に書かれていたとおり、本当に月3,000円から積立を始めました。
最初は不安もありましたが、少額で続けながら少しずつ勉強していくうちに、投資信託の仕組みや、自分が選んでいる商品にも納得できるようになっていきました。
そして、投資を始めてから感じたことがあります。
一馬力で働く私にも、もう一人、一緒に働いてくれている存在がいるような安心感が生まれたのです。
もちろん、投資には値動きのリスクがあります。
それでも、「お金にも働いてもらう」という考え方を知ったことは、私にとって大きな価値観の転換でした。
家計簿とライフプラン表が、不安を安心に変えてくれた
最後に始めたのが、家計簿アプリとライフプラン表の作成でした。
家計簿はマネーフォワードを使い、毎月の収入と支出を見える化しました。
それまで何となく使っていたお金が数字で見えるようになるだけで、「今の自分の家計」がよく分かるようになりました。
そして、一番大きかったのがライフプラン表です。
子どもが公立に進学した場合。
私立に進学した場合。
旅行にはどれくらいお金を使えるのか。
老後まで生活していくには、どれくらいのお金が必要なのか。
一つひとつ数字にしていくことで、漠然としていた不安は、「具体的な課題」に変わっていきました。
もちろん、ライフプランは人それぞれです。
年収も、家賃も、養育費も、家族構成も違います。
だからこそ、自分自身のライフプラン表を作ることで、「自分にはいくら必要なのか」が見えてきます。
作るのは決して簡単ではなく、結構めんどくさい作業です。
それでも、一度作ってしまうと、「分からない」という不安は大きく減り、将来の選択を落ち着いて考えられるようになりました。
価値観が変わった投資信託。
当時の私は、NISAについてインターネットで調べても、情報が多すぎて、何を信じたらよいのかわかりませんでした。
そもそも、NISAと投資信託の違いも、きちんと理解できていなかったと思います。
NISAは、それ自体が金融商品なのではなく、投資によって得た利益が非課税になる制度です。
その制度を使って、どのような商品へ投資するかは自分で選ぶ必要があります。
でも、知識がなければ、自分で選ぶこともできません。
そこで、まずは一冊の本を読んで、全体像を知るところから始めようと思いました。
書店で目に留まったのが、横山光昭さんの『はじめての人のための3000円投資生活』でした。
本を読んで、「最初から大きな金額を投資しなくてもいいんだ」と知り、少し気持ちが楽になりました。
その後、証券口座を開設しました。
振り返ると、投資を始めるうえで一番面倒だったのは、証券口座を開設することだったかもしれません。笑
聞き慣れない言葉も多く、何度も後回しにしたくなりました。
それでも手続きを終え、生活に影響しない範囲として、本当に月3,000円から投資信託の積み立てを始めました。
最初は、少し値下がりするだけでも不安でした。
でも、少額で値動きを経験しながら、本や動画で勉強を続けるうちに、投資信託の仕組みや、自分が選んでいる商品について少しずつ理解できるようになりました。
図書館では、投資や家計管理に関する本を何冊も借りました。
家事や移動中には、投資について解説している動画を聞くこともありました。
ただ、誰か一人の情報をそのまま信じるのではなく、わからないことは公的機関の情報も確認するようにしています。
そして、家計とのバランスを見ながら、積立額を少しずつ見直していきました。
投資を始めてから感じたのは、一馬力で働く私にも、時間をかけて育てていくお金の仕組みが一つできたような感覚です。
もちろん、投資には値動きがあり、元本が保証されているわけではありません。
いつも順調に増える「もう一人の働き手」ではありません。
それでも、「自分が働いて得る収入」以外に、お金にも役割を持たせるという考え方を知ったことは、私にとって大きな価値観の転換でした。
お金の知識よりも、大きなもの
離婚をきっかけに始めたお金の勉強は、単に資産を増やすためではありませんでした。
保険を見直したこと。
投資を始めたこと。
家計簿やライフプラン表を作ったこと。
どれも共通していたのは、「知ることで、自分で選べるようになった」ということです。
以前の私は、「何となく」でお金を使い、「何となく」で契約していました。
今は、自分で理解し、納得した上で選ぶことを大切にしています。
お金は人生のすべてではありません。
でも、お金と向き合うことは、自分や子どもの未来を、自分で選ぶ力につながる。
離婚を経験した今だからこそ、私はそう感じています。


コメント