私はNISAを利用し、インデックス投資を中心に積み立ててきました。
毎月、決めた金額を淡々と積み立てる。
資産形成では、その「淡々と」が大切なのだと思います。
でも、しばらく続けているうちに、私は少し飽きてきました。笑
値動きを毎日確認する必要もなく、特にすることもない。
そんなとき、国内の個別株と株主優待に興味を持ちました。
企業の株を保有すると、商品や割引券などがもらえる。
「どうせ株を買うなら、優待も受け取れる方がお得なのでは?」
そう思ったのが、個別株を購入したきっかけです。
自分への誕生日プレゼントに、オリエンタルランド株を購入
最初に購入したのは、オリエンタルランド株でした。
理由は、とても単純です。
株主優待で、東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーで利用できるパスポートを受け取れることに魅力を感じたからです。
私はディズニーが好きですし、娘とも年に一度は行きたいと思っていました。
優待のパスポートが届けば、毎年ディズニーへ行くきっかけになる。
娘が大きくなったら、株を引き継いで、友人や大切な人と楽しんでもらえるかもしれない。
そんな未来まで想像しました。
「これは長く持っていれば、きっとお得だ」
そう思い、自分への誕生日プレゼントとして購入しました。
次に購入したのは、鉄道会社の株です。
新幹線や特急列車を割引で利用できる優待があり、
「旅行で使えば、お得になるかもしれない」
と思いました。
このときの私は、企業の業績や株価が割高なのか割安なのかを、十分に確認していませんでした。
優待を使っている未来ばかりを想像し、株を買うこと自体のリスクをあまり考えていなかったのです。
株価が下がり、優待のお得感は簡単に消えた
購入後、保有していた株の価格が大きく下がりました。
特にオリエンタルランド株の含み損は、ディズニーのパスポートを何枚も購入できるほどの金額になりました。
「優待でパスポートをもらえてお得」
と思って買ったのに、そのお得感を簡単に上回るほど株価が下がったのです。
鉄道会社の株も値下がりしました。
こちらは少し価格が戻ったタイミングで売却しました。優待を利用できたこともあり、大きな損失にはなりませんでした。
それでも、
「私は何を基準に、この株を買ったのだろう」
と考えるきっかけになりました。
個別株には、株価が上がる可能性もあれば、下がる可能性もあります。
株主優待がもらえることと、投資として利益が出ることは別です。
そんな当たり前のことを、私は株価が下がってから実感しました。
後悔したのは、個別株を買ったことではない
私は、個別株を買うこと自体が悪いとは思っていません。
応援したい企業の株を持つことや、企業の成長を期待して投資することも、投資の楽しみ方の一つだと思います。
私が後悔したのは、優待だけを見て、自分なりの購入基準を持たずに買ったことです。
購入前に考えるべきだったのは、
- なぜこの会社の株を買いたいのか
- 優待がなくても保有したいと思えるか
- 株価が下がったときも持ち続けられるか
- 自分の資産全体に対して、購入額が大きすぎないか
- どのような場合に売却するのか
ということでした。
「優待が欲しい」という理由が悪いのではありません。
ただ、それだけで大切なお金を投じるには、私の場合、考えることが足りませんでした。
含み損になってわかった、自分のリスク許容度
株価が上がっているときは、自分がどのくらいの値下がりに耐えられるのか、なかなかわかりません。
私は実際に含み損を抱えて初めて、毎日株価が気になる感覚を知りました。
さらに下がったらどうしよう。
今売った方がよいのだろうか。
でも、売ったあとに上がったら後悔しそう。
そんなことを何度も考えました。
個別株は、インデックス投資より一つの企業の値動きから受ける影響が大きくなります。
株価が下がったとき、落ち着いて持ち続けられる金額なのか。
生活に必要なお金まで投資していないか。
購入する前に、自分の気持ちと家計の両方を確認する必要があると学びました。
それでも、オリエンタルランド株を持ち続けている理由
現在も、私はオリエンタルランド株を保有しています。
正直に言えば、株主優待のパスポートを何枚もらっても、含み損を埋められるわけではありません。
優待があるから、投資として成功だったとも思っていません。
購入の仕方には、今でも反省があります。
それでも売らずに持っているのは、優待パスポートが、娘と年に一度ディズニーへ行くきっかけになるからです。
優待が届いたら、
「今年はいつ行こうか」
と娘と相談する。
一緒に計画を立て、出かけて、思い出をつくる。
私にとっては、パスポートそのものだけでなく、その先にある親子の時間にも価値があります。
そして、娘が成長したら、この株を引き継いで、友人や大切な人とディズニーを楽しんでもらえたら。
そんな未来も少し想像しています。
株価だけでは測れない、自分にとっての価値があるのも本音です。
ただし、含み損だから売れないという気持ちを、きれいな理由で正当化していないかは、ときどき自分に問い直す必要があります。
株主優待の制度が、これからも同じように続く保証もありません。
思い入れだけで判断せず、自分の資産全体とのバランスや、保有を続ける理由を定期的に確認していきたいと思っています。
よりみちワーク|個別株を買う前に考えたいこと
株主優待が魅力的な株を見つけたら、購入ボタンを押す前に、次のことを考えてみます。
- 優待が廃止されても、この株を持ちたい?
- 株価が大きく下がっても、生活に影響はない?
- この企業がどのように利益を出しているか理解している?
- 購入額は、自分の資産全体に対して大きすぎない?
- 「今すぐ買わなければ」という気持ちになっていない?
- 売るとしたら、どのようなとき?
すべてを完璧に判断することはできません。
投資に絶対の正解もないと思います。
それでも、自分がなぜ買うのかを言葉にしておけば、株価が動いたときに、少し落ち着いて考えられます。
失敗したからこそ、自分のお金の使い方を考えられた
個別株を購入したことは、私にとって決して小さくない失敗でした。
でも、実際に株価の下落を経験したことで、自分のリスク許容度や、投資するときの判断基準について考えるようになりました。
優待がお得だから。
好きな会社だから。
長く持てば、いつか上がりそうだから。
それだけで購入せず、下がったときの自分まで想像する。
そして、損益だけでなく、自分がその株を持つことにどんな価値を感じているのかも考える。
私にとってオリエンタルランド株は、買い方には反省があるものの、子どもとの時間や未来を考えるきっかけにもなっています。
失敗をなかったことにはできません。
でも、その経験から学び、次のお金の使い方に生かすことはできます。
これからも、自分が納得できる理由を持って、お金の置き場所を選んでいきたいと思います。
※この記事は、私自身の投資経験と考えをまとめたもので、特定の株式や金融商品の購入・売却を勧めるものではありません。株価は変動し、元本割れの可能性があります。株主優待の条件や内容も変更される場合があるため、投資判断の際は企業や公的機関の最新情報をご確認ください。


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